2026年、いよいよ飛躍の象徴である午(うま)年がスタート。主宰するビジネスコミュニティ「ASA-BLO」では、1月6日に2026年最初の定例会を開催しました。
新年の目標設定において、ビジネスパーソンはどうしても「売上目標」や「スキルアップ」といった「できること(Can)」や「やるべきこと(Should)」に思考が偏りがちです。
そこで今回、あえてその枠を外し、純粋な「やりたい(Want)」を100個書き出すワークをやってみました。 その際、思考のブレーキを外し、スムーズに100個を出し切るために導入したフレームワーク「馬九行く(うまくいく)メソッド」について、実践結果とともに共有します。

100個書く目的は「脳のストレッチ」
「やりたいことリスト100」は広く知られた手法ですが、実際に取り組むと30個前後で筆が止まるケースが大半です。これは、「実現可能性」や「予算」といった理性がブレーキをかけるためです。
今回のワークでは、このブレーキを破壊するために「ハードルを地面に埋める」というルールを設定しました。「美味しいコーヒーを飲む」でも1カウントとし、実現可能性は一切無視する。 これは目標設定(To Do)ではなく、縮こまった脳のストレッチ(Wish)として位置づけました。
思考を加速させる「馬九行く(うまくいく)」メソッド
とはいえ、まったく何もない白紙に向かって片っ端から100個を書き出す作業は負荷が高い。そこで今回は午年にちなんだ「馬九行く(うまくいく)」というフレームワークを採用してみました。
これは、「万事馬九行く(万事うまくいく)」という縁起物になぞらえ、願望を以下の9つのカテゴリ(9頭の馬)に分類して書き出す手法です。
- 駆ける【仕事・キャリア】
- 昇進、プロジェクト成功、転職、起業など
- 蓄える【お金・資産】
- 年収UP、投資、貯金、欲しい高額商品など
- 整える【健康・美容】
- ダイエット、筋トレ、歯科矯正、睡眠改善など
- 学ぶ【知性・資格】
- 読書数、語学、資格取得、新しいスキルなど
- 遊ぶ【趣味・体験】
- 旅行、推し活、キャンプ、サウナ、美食など
- 交わる【人脈・交流】
- 会いたい人、パーティー参加、コミュニティ活動など
- 愛する【家族・パートナー】
- 親孝行、プレゼント、デート、子供との時間など
- 住まう【環境・ライフスタイル】
- 引っ越し、インテリア、断捨離、ガジェットなど
- 変える【性格・マインド】
- 早起き、ポジティブ思考、怒らない、やめること
このフレームワークを使うことで、「1カテゴリにつき約11個書けばよい」というタスクに分解され、パズルを埋めるように思考を巡らせることで、普段意識していない潜在的な願望を効率的に言語化することができました。100個いきなり書くのは大変ですが、『1つの分野につき11個』なら書けそうな気がしてくるから不思議です。
ASA-BLOのワークでは、「 9分野 × 11個で 99個。そして最後の 100個目 は、この9つを統括するような『今年一番叶えたいビッグゴール(本命馬)』を書いて完成させましょう!」と、ご案内したところ、皆さん「それならできる!」と、言わんばかりに「おお~…」と、声があがりました(笑)
実践結果と「意外な気づき」
このメソッドを用いて実際に100個書き出した結果、自身の想定とは異なる傾向が見えてきました。
当初は仕事に関する項目が多くなると予想していましたが、リストを見返すと「温泉」「デジタルデトックス」「睡眠」といった「休息」に関する項目が多数を占めました。 表層的な意識では「アクセルを踏みたい」と考えていても、潜在意識(身体)は「休息」を求めていたという事実に気づくことができました。
また、書くことによって脳のRAS(網様体賦活系)が活性化する感覚もありました。「親との旅行」をリストアップした直後から、具体的なプランや情報が自然と目に入るようになる現象です。
2026年の初動として
書き出したリストを絵に描いた餅にしないため、最後に「24時間以内にできる小さなこと(★マーク)」を一つ実行するというルールも適用しました。 私の場合は「気になっていた書籍の購入」でしたが、これだけの行動でも脳は「願望は実現するものである」と認識し始めます。
2026年という「飛躍」の年。 思考の枠を飛び越えるためのメソッドとして、非常に有効であると感じました。私も早速、手帳の裏に「9頭の馬」を走らせました(笑)。 想像以上の景色が見えてくるはずです。
◆RAS / 網様体賦活系(Reticular Activating System) 脳幹にある情報のフィルター機能。自分にとって重要な情報だけを選別して意識させる仕組みのこと。 リストに「赤い車」と書いた途端、街中で赤い車ばかり目につくようになるのは、この機能がONになるためです。
◆馬九行く(Umakuku) 「9頭の馬」を描いた江戸時代から続く縁起物。「万事うまくいく」の語呂合わせ。 昔から「9」という数字は最大の陽数とされ、物事が成就する象徴とされています。今回のメソッドは、この9つの枠を思考の整理箱として活用しました。
◆潜在意識(Subconscious) 自覚されていない意識の領域。行動や決定の9割以上を支配していると言われます。 「バリバリ働きたい(顕在意識)」と思っていても、リストに「寝たい」と書いてしまうのは、この潜在意識が本音を漏らした証拠と言えます。
参加者の声
member〜既存の枠組みを超える「9+1」の発想に脱帽〜
私自身も普段「ドリームマネジメント」という10項目のメソッドを実践しているのですが、今回の「9つのジャンル(馬九いく)で11個ずつ書き出し、最後に大きな1つを加える」という構成の妙には唸らされました!
100個の目標をただ並べるのではなく、パズルのように埋めていく感覚が素晴らしいですね。この「9項目+1」のフォーマット、ぜひ私のメソッドにもアレンジして取り入れさせてください!



プロとして目標管理をされている方からも、この『馬九いくメソッド』の構成を褒めていただき、自信になりました!



〜「夢がない」のではなく「ハードルが高い」だけ〜
世の中には「自分には夢がない」と感じている人が多いですが、それは「夢のハードルを上げすぎている」ことが原因だったりするのかも。
私の師匠も常々言っていますが、些細なことでも書き出してみるのが大切。今回のワークのように「小さな欲望」からリスト化して眺める習慣は、確実に気持ちを前向きにしてくれます。このワークは、その第一歩として最適だと感じました。



そうなんです!『夢=立派なもの』という思い込みを外すことこそ、このワークの肝なんです。



〜教養と準備に裏打ちされた、納得の導入〜
まず、ワークショップへの準備が素晴らしいと感動しました。 単に書くだけでなく、「丙午(ひのえうま)」の年にまつわる歴史的背景や、人口動態のエピソードなど、知的好奇心を刺激される話が非常に面白かったです。
年始にふさわしいテーマ選びと、深いリサーチに基づいたファシリテーションのおかげで、納得感を持ってワークに入り込めました。



ただ書くだけじゃつまらないですものね!せっかくの午年なので、雑学も楽しんでいただけて嬉しいです。






